"internethood"というイベントをやる

11月頃、チャンネル登録していたおかげでこの動画が流れてきた。

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Miraieという人は以前からチェックしていて、いってみればアニメ/ゲーム好きの古風なオタクのYouTuberでありながら、hyperpop/digicoreシーンとも関わる若手アーティストだったりして、このシーンとオタクカルチャーの蜜月具合を再認識させられるというか、こういう人がラッパーとしてプロップスを集めていること自体が面白いな〜とか思っていた。

そんなMiraieが日本に来るのだからどうにか取材ができないものかと考え、誰に依頼されるわけでもなく、とりあえずDMを送ってみた。ウン万とフォロワーのいるMiraieであればメッセージリクエストのミノに隠れてしまうことがわかっていたので、直近の投稿に「Check My Message!」とコメントする、よく見るSNS仕草をやってみたのである。

そんなこんなで諸々省きまくるが、取材は明日に迫り、その上明後日にはイベントを開催することになった。"internethood"というイベントはMiraieありきで企画されたものだった。

以前から国内外のhyperpop/digicoreシーンを見ていて、ネットさえあればグローバルに繋がっていくフットワークの軽さがいいなと思っており、自分もそれに倣って好きなアーティストを海外のライターにメールで送りつけるなどしてきたが(Billie Bugaraは反応してくれたり)、今回を機に繋がるアーティストが出てくると嬉しい。国内のマーケットだけで戦うのはなかなか修羅ってるわけだし、シーンが開けていくことを願っている。

hyperpop/digicoreともうひとつ、ボカロ文脈を交えたかったのは、直接的にはMiraieがボカロを取り入れた楽曲を発表しているからであるが、オルタナティブなボカロ音楽を作るプロデューサーらがhyperpop的な圏域とサウンド的にアティテュード的に接近しているからだ。しかしそのようなボカロPは自らをhyperpop/digicoreアーティストだと言わないだろうし、シーンには見えない断絶があるように思う。

インターネット音楽はなめらかに混ざりつつ、一方でゆるやかに剥離している。そんな様相を一部切り取ることが、野心というほどでもないが自分にやれることのような気がしている。

なお、イベント名の"internethood"は、企画当初からうっすら浮かんでいたものの、なんだか気恥ずかしくて決めかねていたが、今回142clawzとして登場するhirihiriがニート東京にて「地元はSoundCloudTwitterです」と発言していたのに背中を押されたような気がして、決めた。

インターネットに救われた、といってしまうと大げさかもしれないが、でも、中学生の頃の自分にとって、インターネットは教室より風通しがよかったし、地元よりフットだった。無論、居心地のよさは免罪符にならないが(モラルとか、モラルとか…)、このピュアなバイブスが今回のイベントに現れることを祈る。

ともあれ、"internethood"に乞うご期待。

 

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