namahogeの音楽ライター仕事一覧

namahogeです。

2021年より音楽ライター的なことを始め、ちょうど1年くらい経って記事もたまってきたのでまとめました(随時更新する予定です)。好きな音楽はPerfumeです。好きな横浜中華街は安記です。

ここに掲載したほか、プレスリリースも請け負ってます。

【note】パンデミック下に狂い咲く、破壊と越境の音楽「hyperpop」とは何か?

note.com

hyperpopという音楽を聞きまくっていたのと日本語記事が少なかったので書いた。なお、記事内にも追記してあるが、後述のユリイカにて灰街令さんより当記事における「クィア」の"一義的"なジェンダーパフォーマンスについて批判されており、大変もっともであるのでそちらも参照しつつ留意して読んでください。続編にあたる記事はこちら

【Soundmain】エッジーなエレクトロニック・サウンドを求めて【インタビュー連載】

blogs.soundmain.net

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ユリイカ2022年4月号】特集*hyperpop

www.seidosha.co.jp

tomadさん、〜離さんとの鼎談企画に参加、海外盤のディスクガイド執筆、trash angelsのインタビューを担当しました。

ユリイカ2023年5月号】特集*〈フィメールラップ〉の現在

「インターネットで連帯する〈声〉——ニコラップ、サンクララップ、digicore、ボーカロイド」という論考を寄稿しました。大島智子さんのイラストの隣にいます。

www.seidosha.co.jp

【fnmnl】ヒップホップ・ユースシーン【インタビュー連載】

fnmnl.tv

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【KAI-YOU Premium】虫の目で見るインターネット(or Discord)【コラム連載】

premium.kai-you.net

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Red Bull】RASENサイファー【インタビュー】

www.redbull.com

www.redbull.com

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その他コラム

fnmnl.tv

avyss-magazine.com

meetia.net

spincoaster.com

mikiki.tokyo.jp

その他インタビュー

premium.kai-you.net

fnmnl.tv

avyss-magazine.com

avyss-magazine.com

premium.kai-you.net

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以上。マメに更新していきます〜。

あと書き起こしの仕事なども高い目標意識とやりがいを持って取り組むのでお声かけください。プレスリリースも是非です。連絡先はTwitter、もしくはメール[namahogeあっとgmail.com]から。

ファストコンテンツとノスタルジー消費──『三体』を例に

※『三体』のネタバレはありません

中国で『三体』のドラマが始まるらしい。去年の夏に完結編の第三部の邦訳版が出たのでそのタイミングで一部から一気読みしたが、外聞どおり超最高のエンタメSF小説で、読んでから数ヶ月は会う人会う人に勧めまくった記憶があるし、十月頃には人生で初めて読書会に参加したくらい、誰かと話したい欲求を駆り立てられていた。なんせ大量の登場人物が出てきてウン万年スケールの話なので「どのキャラが好き?」とか「どのシーンがアツかった?」とかそんな話で盛り上がれるのだ。ちなみに自分はキャラで言うと艾AAか羅輯。好きなシーンは第一部なら陽子の二次元展開(このシーンで決定的にスゲーと思った)で、第二部はルーブル、第三部はゴッホの星月夜がメタファーになるところ。やはりこうやって並べると絵力の強いシーンがいくつもある。

さておき、いまさらファストコンテンツの話題に飛びつくのも時代遅れな感じがするが、YouTubeで「十分でわかる三体Ⅲ」的な中国語の動画を見て(というか、中国版ドラマのティザーを探していたら見つけてしまった)、今までそういう類の動画を見たことがなかったので、なんというか感心してしまった。フリー素材やら完全に違法っぽい映画のカットやらが切り貼りされて、それらは読み上げられるテキストをイメージの側から補完させるような役割を担っている。宇宙船といったらスターウォーズの宇宙船のシーンが、言語の話題なら『メッセージ』の切り抜きが、といった具合でいろんなSF映画剽窃することで成り立っているわけだが、同じアカウントで大量の「ファスト読書」的動画をアップロードしているので、おそらく制作チーム内で、キーワードと紐付いた動画素材がデータベース化されているんじゃないかと思う(何の裏もとってない思い込みです)。一時期動画制作の仕事もやっていた身からするとすげ〜とか感心してしまうのだが、まあ感心することではない。

ところでそれよりも感心したのが、中国語に全く無学の筆者がその動画を二倍速で見ていると、言葉は理解できなくとも、映像素材のパッチワークだけでも作品のストーリーラインが脳内で呼び起こされたことだった。あらすじを知っていれば、エッセンスだけを抽出したファスト読書的動画は、それが異国語で作られていたとしても、ストーリーの追体験を可能にするのである。もちろん感心することではない(大事なことは2回言うタイプ)。ファストコンテンツとか倍速視聴とかの議論では、「分かった気になるという消費体験の是非」みたいなことが俎上に載せられがちな気がするが、「分かっていることを再認識させる消費体験」というのもあるよなー、と。自分はゲームのプレイ動画をよく見るのだが、実況動画とプレイ動画があれば後者を視聴する派であり、昔プレイしたゲームの動画をわざわざ見て「あったね〜」となるのが結構楽しかったりするし、やはり追体験を求めるなら実況者の視点はノイズとなるわけである。「60分で思い出すFF5」みたいな動画もそこそこあるし、ノスタルジー消費的なものとファストコンテンツってほぼ同じ構造になり得るんじゃないかと思った次第である。

それはそうと『三体』はガチ面白いので読むべし。

 

ちなみにこのブログは書式や投稿頻度や口ぶりなど諸々不安定にリキッドにジャジーにバイブスでやっています。いつかしっくり来るなにかを期待して……

「Y2K」と「ゼロ年代」、「ポストヒューマン」と「チート系」

最近考えたこと
  • Y2K」と「ゼロ年代」、「ポストヒューマン」と「チート系」
    舞城王太郎九十九十九』を読んでふと思った。本作の主人公である九十九十九(そもそもは清涼院流水のJDCシリーズの登場人物)は「美しすぎるがゆえ目が合うだけで失神してしまう」、「美しすぎるがゆえ火にあぶられても死なない」といった設定で、人間を超越したポストヒューマンとして描かれている。ゼロ年代の作品だし、これはY2K文脈でよく用いられるポストヒューマン像と関連があるのではないか。が、少し考えてみるとそんなわけはなかった。「Y2K」という言葉が指す範囲はディケード単位のものではなく(定義はまちまちだと思うが、一般には)、90年代末〜00年代初頭ミレニアム前後を指し、iMacはじめゲームボーイやらたまごっちやらのスケルトンな筐体が象徴するような未来志向のニュアンスがある(ニッポンの未来はwow wow wow wow的な期待なのかサイバーパンク的なシニズムなのか曖昧なところではある)。そもそも『九十九十九』は2007年の作品なのでここでいうY2Kとは時代が異なり、テクノロジーの要素もない。Y2Kという流行りのタームに飛びつく前に、(舞城王太郎西尾維新などのメフィスト出身の作家が以前より検討されてきたように)ゼロ年代批評の俎上に乗せるべき対象である。
    →念の為、ここで指す「Y2K」はY2K Aesthetic Institute的なものである。ルーズソックスなどが当てはまるかというとわからないが、そういえば、舞城王太郎作品にはギャル的存在が欠かせないといえる。
    →ここで取り出すべき性質は「超人性」。同じ「超人性」といっても「チート系」と「ポストヒューマン」は異なる。九十九十九はチート系でありポストヒューマンではない。単純化しすぎかもしれないし並べて語るべきか分からないが大まかにいえば、前者は「ゼロ年代」的でメフィスト系〜異世界転生系ラノベにもつながる文脈となっていて、後者は「Y2K」的で国内でいったらで攻殻機動隊のようなハードめなSF作品が代表例となる(たぶん)。あくまで日常から逸脱することがチート系で、非現実な未来的存在となるのがポストヒューマン。「誰も見たことのない景色だけを見る 俺は子供の頃からずっと天才でいる」というTohjiはあくまで現実でのチート性を強調するが、ファッションはY2K。複合型である(いや、Y2Kリバイバルってそういうものかもしれない)。Y2Kに関してさらに複雑にするならばエヴァ最終兵器彼女の「セカイ系」というタームが隣接しているように思えるが(テクノロジー描写を伴う場合に限るが)、ところで、書評家・翻訳家の大森望氏が「SF小説はだいたいセカイ系ですよ」的なことを言っていたのを見てそれはどうなんだと思った事がある。日常との距離、サイエンスな描写の強度、物語構成の焦点などの尺度でこれらのワードが使い分けられているのだろうが、混同してしまうと不適切な文脈に乗ってしまうということを思った次第
  • 「批評」とはなんぞや
    →なんやら最近評論じみた原稿を書くことがあるが、読書といえば8割がた小説しか読まないのでいわゆる「批評」というものを勉強する必要を感じ、図書館でいくつか批評という名のつく書籍を借りてきた。その中の一冊、佐々木敦『批評王』の序文で「私の考える批評とは、単なる分析とも価値判断とも違う。批評対象との遭遇体験がトリガーとなって思考が起動し、文章そのものがそれについて考えるプロセスをトレースするような、言語で構成されたロジックとレトリックの交叉体のことである。」と書かれていた。それから亡くなった大叔母の家から拝借した『林達夫著作集』をいくつか読んで、上のテキストの意味がより理解できた気がする。趣味で行っている園芸という領域から、アマチュアとプロの違い、またアマチュアの存在意義について論じたテキストは他分野でも代入可能な思考となっていた。あと福嶋亮大『百年の批評』で『九十九十九』の言及があり、「これを書くために日本語があったんや」みたいなことが書かれていたのでついでに借りてきたという経緯がある。これまで舞城王太郎積ん読はあるもののなんとなく読んでいなかったので読む機会となってよかった。こうやって誰かの思考・嗜好の幅を広げられるような批評が書けるといいなーと思いつつ、たとえばTwitterのプロフには批評家と書くとしたらどんなタイミングなんだ……わからねえ……と思った(以前Soundmainの編集の方と「インターネット・フィールドワーカーっていう肩書いいじゃないですか」と盛り上がったことがあったが、それもなんか恥ずかしくてできていない)。
  • Rosalíaと元ちとせ
    →ちょっと前だけどRosalíaにドハマりして毎日聴いていた。すごく大雑把にいうとフラメンコに現代ポップスの処理が合わさっているところに新鮮味があるわけだけど、元ちとせ奄美民謡に強めのオートチューンをかけたら近いものになるんじゃないかと思った。『ハイヌミカゼ』の「サンゴ十五夜」などはビート強めなトラックでRosalíaっぽさがある。奄美に限らず、演歌歌手とか独特の節を持っている人の歌声にオートチューンがかかるだけでめちゃくちゃアガると思うのでそうした例があれば是非教えてください。

最近気になっていることなどを週1くらいでメモ的に吐き出していこうという試みです。人に見せるタイプの日記とも言えます。とりあえずは記述の正当性などあまり考えずにやっていくので「そんなこたないやろ」と思われる点も多々あるかと思いますが、なにとぞよろしくお願いします<3